視力低下の予防は、年齢によってリスクや必要な対策が異なります。以下に、年代別に視力低下を防ぐための対策を詳しく解説します。長く創作活動を楽しめるように目を大切にして下さい。
幼児期(0〜6歳)
①リスク
- 斜視、弱視、先天性白内障などの早期発見が重要
②対策
- 定期的な視力検査
- 3歳児健診での視力チェックを必ず受ける
- 異常があれば小児眼科を受診
- テレビやデジタルデバイスの使用制限
- 1回20〜30分以内にし、1時間以上は避ける
- 画面から30cm以上離す
- 十分な屋外活動
- 日光を浴びることで近視進行を抑制(1日2時間が目安)
- 目を使う遊びとバランス
- 紙の絵本、ブロック遊びなどで目をバランスよく使う
小学生(6〜12歳)
①リスク
- 学習やゲームによる近視の進行が顕著になる時期
②対策
- 目と本・画面の距離は30cm以上を保つ
- 屋外での遊びを1日2時間程度
- 近視進行を抑えるため、太陽光は重要
- 学習環境の見直し
- 照明は左右どちらかから斜め前方に
- 机と椅子は体格に合ったものを使用
- 眼科の定期受診
- 視力が0.7以下になったら検査と対策(近視抑制治療も検討)
中高生(13〜18歳)
①リスク
- スマホ・パソコン・読書で近視が急速に悪化しやすい
②対策
- スマホ・PCの使用は1時間ごとに10分休憩
- 「20-20-20ルール」:20分ごとに20フィート(約6m)先を20秒見る
- 姿勢と距離
- 猫背や寝ながらのスマホ使用はNG
- コンタクトレンズの正しい使用
- 長時間装用しない、定期的な眼科受診
- スポーツや屋外活動を推奨
- 屋外活動は近視予防に加えて全身の健康にも◎
成人期(19〜39歳)
①リスク
- ドライアイ、VDT症候群(パソコン視力障害)、近視の固定化や悪化
②対策
- ブルーライト対策
- ブルーライトカット眼鏡や画面設定の調整
- ドライアイ予防
- 意識的なまばたき、水分摂取、加湿器の活用
- 適切なメガネ・コンタクトの処方
- 視力に合ったものを使用し、過矯正は避ける
- 眼精疲労対策
- 温罨法(蒸しタオルなど)、マッサージ、アイマスクなど
中年期(40〜59歳)
①リスク
- 老眼の始まり、緑内障や白内障の初期段階
②対策
- 定期的な眼科検診(年1回以上)
- 緑内障や白内障の早期発見が重要
- 老眼鏡の正しい使用
- 目の疲れを軽減し、視力の低下を防止
- 紫外線対策
- サングラス、帽子で水晶体の老化を防ぐ
- 生活習慣の見直し
- 高血圧・糖尿病予防が眼病予防につながる
高齢期(60歳以上)
①リスク
- 白内障、緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症など
②対策
- 年2回の眼科検診
- 早期発見で進行を抑える(視野検査・眼底検査含む)
- 血糖・血圧・コレステロールの管理
- 網膜や血管のダメージを防ぐ
- 適切な照明と生活環境の工夫
- 暗い部屋は転倒・視覚ストレスの原因に
- ルテイン・ゼアキサンチンなどの栄養摂取
- 例:ほうれん草、ブロッコリー、卵黄など
- 音声読書や拡大鏡の活用
- 生活の質を保ちながら目を労る
共通して重要なこと
- バランスの良い食生活
- ビタミンA(にんじん、レバー)、C、E、オメガ3脂肪酸など
- 禁煙
- 喫煙は白内障・加齢黄斑変性のリスクを大幅に上げる
- 十分な睡眠
- 目の回復を助ける(成人は7時間以上が理想)
- ストレス管理
- 自律神経の乱れが眼精疲労や視力低下につながる
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